最後の協議会となりました。

瀬戸内町第5回クルーズ船寄港地に関する検討寄港地に関する検討協議会が、810日午後5時、瀬戸内町役場会議室にて開催された。
本日の協議会は、第4回までの協議会での協議内容を事務局(瀬戸内町企画課)が事前にまとめ用意された『提言書()』を全委員で協議決定し、協議会として正式な『提言書』を作成し、会議終了後に宮廻議長から鎌田町長へ直接お渡しするための、最後の協議会となった。
 この瀬戸内町による、西古見クルーズ誘致計画が西古見集落で秘密裏に住民説明会が実施されてから2年が過ぎた。昨年の1月に新聞報道によって初めて住民が知る事となった。計画の具体的な内容は一切明らかにされず、船社すら発表されず、瀬戸内町からは、「国交省による国策です。」の説明だけ。内容が不明、住民不在のまま、漁協組合、観光協会、商工会、建設協会、西古見集落から、県への誘致要望書が提出されていた。各組合、協会、瀬戸内町民への協議説明会も全く実施されることもなく、『瀬戸内町町民の要望』であるかのように、県への要望書が提出されていたのである。

しかも、残念でならないのは、瀬戸内町議会も承認していたのだ。

この状況に、住民の不安はつのるだけ、そして2月に住民によるクルーズ船誘致計画反対の会『奄美の自然を守る会』が発足され、独自の情報収集が始まり、それに基づき、『龍郷町で頓挫したロイヤルカリビアン社による22万トン級大型クルーズ計画、独占リゾート計画』である事を確信し、瀬戸内町へ『住民説明会実施』を嘆願し、同年4月から各集落への瀬戸内町主催の住民説明会が実施される事となった。しかし、各集落で実施された説明会でも瀬戸内町からは『何も決まっていない、国策です。』を話すだけ、説明会に参加した住民がそれで納得するはずがなく、住民の不安は怒りへと変わっていった。

そんな状況に、瀬戸内町は昨年10月から町民主体のクルーズ船寄港地検討協議会を発足することになった。しかし、その協議会でも、国交省、瀬戸内町企画課からは、なんの具体的な計画もビジョンも示されず、今年1月の第3回協議会で初めて『ロイヤルカリビアン社のクルーズ誘致計画』が、非公開で発表された。

やはり、龍郷町で頓挫したロイヤルカリビアン社による、独占リゾート計画であった事に愕然とした。『西古見ロイヤルカリビアン社による独占チャイナリゾート計画』が現実味を帯びてきたのだ。『週に15000人もの観光客が押し寄せ、自然も文化もめちゃくちゃにされてしまう。どこにメリットがあるというのか?しかも世界自然遺産登録申請しているさなかに。』そこから、加計呂麻島住民6割の反対署名、全国から、奄美の自然を守る会に寄せられた35000人もの署名、関東奄美出身者による誘致計画反対の会の発足と署名活動,WWF、日本自然保護協会からの誘致反対声明、国会での追及など、反対運動は大きなうねりとなってきた。

そして、第4回協議会からなんと4カ月ぶりに、昨日、810日の第5回協議会が『瀬戸内町長

に協議会からの提言書を作成しお渡しする』という、最後の協議会となったのだ。ロイヤルカリビアン社による公開説明会も具体的な瀬戸内町の計画もないまま、具体的な協議など何もできずに、終了してしまうのだ。

 

今後、鎌田町長の独断でこのクルーズ誘致計画は判断される。