講演会『小笠原諸島世界自然遺産の事例に学ぶ』

4月21日(日)瀬戸内町立図書館・郷土館ホールで、世界自然遺産講演会があった。主催は日本自然保護協会。基調講演は『小笠原諸島世界自然遺産の事例に学ぶ』小笠原自然観察指導員連絡会会長の深澤丞氏。小笠原は東京から南に1000キロ、6日に一度の貨客船が唯一の交通手段、23時間かかるらしい。瀬戸内町まで30時間をかけていらしていただいた。2011年に世界自然遺産になるまでの、島民、行政の取り組み、なってからの観光客倍増の問題点や解決法、自然保護を中心に置いた、住民の生活、子ども達への熱心な教育、(まさに次世代への大切な遺産の継承)、2500名の島民の熱い取り組みを語って頂いた。決め細かなルールの中で特に印象深かったのは、観光客が下船する際に靴のゴミを入念に落とす事、ガイドコースに入る時の細かなルール、人数制限など、どれも自然保護への熱意を感じるものばかり。会場に用意された60席は満席。深澤さんの言葉の節々に小笠原島民の『小笠原の大自然の誇りとそれを守るプライド』を強く感じた。今年夏に奄美にもIUCN(国際自然保護連合)による調査が実施されようとしている最中、この町の行政の取り組みはどうなっているのか?日本自然保護協会がわざわざ瀬戸内町に、小笠原から講師を及びしての貴重な講演会を瀬戸内町役場は後援しなかった。理由は解らないが、役場に掲げた『世界自然遺産登録』の垂れ幕が大きく揺れている。

本日は18時から名瀬あいあい広場で講演会があります。講演会関係者のみなさんありがとうございます。

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