2019年2月1日 政府は奄美・沖縄の世界自然遺産に登録するための推薦状をユネスコに提出した。

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 政府は2019年2月1日、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)を2020年の世界自然遺産に登録するための推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した。今後はユネスコの諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)が年内に現地調査を行うなどして、登録の可否を審査する。
 推薦書は外務省職員がユネスコの世界遺産センター(パリ)に提出した。IUCNは審査の後、登録の価値があるかどうかの評価結果を20年春ごろユネスコに勧告。同年夏ごろに開かれる世界遺産委員会で審議が行われ、最終的な登録が決まる見通しだ。
 奄美・沖縄について政府は当初18年の登録を目指し、17年に世界自然遺産候補に推薦したが、IUCNは18年5月に「登録延期」を勧告。政府はいったん推薦を取り下げて内容を見直し、再推薦した。
 原田義昭環境相は1日の閣議後記者会見で「準備には総力を挙げて取り組んできた。これからの審査でしっかりした結論を得られると思っている」と強調した。